容姿コンプレックス・摂食障害・幸朋カウンセリングルーム用語集

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用語集 『容姿コンプレックス』

日本人の家族関係では、容姿を褒めることが極端に少なく、そのため、他国に比べて容姿に劣等感を持っている人の割合が高い。
日本の女性に摂食障害の人が非常に多いのは、おそらくこのためだろうと思われる。

彼女らの多くは、まったく実際とは違う不合理な自己像を持っている(痩せているのに「太っている」と感じるなど)。
生物学的に言えば、年頃の女性の身体にとって脂肪や水分の貯留は非常に大切だが、昨今のような画一的な美意識にとっては、それらは「いけないもの」として嫌われる。これは、日本の社会においては、女性性や母性に対する抑圧がいまだ強いことも、大きな原因の一つと考えられる。

たとえば、洋服店でいいデザインのものがあっても、サイズが細すぎて入らない、ということは多々あるが、こうした時、容姿にコンプレックスのある女性は、「自分は醜い」と信じ込んでしまう。
これは、日本の服飾・美容業界が、女性たちの容姿コンプレックスを助長している一例とも言える。

過食症になる女性には、心身両面で非常に女性的な性質の強い人が多いが、そうした人々が「自分は醜い」と思い込まされてしまうことは、現代の日本人の女性観・美意識の歪みを反映している面が強いと考えられる。

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