用語集 『シャーマニズム』
シャーマンは、世界各地、特に古くから続く文化を踏襲している地域においてより多く存在し、日本語では「呪術師」あるいは「巫師(かんなぎ)」と訳される。
多くはトランス状態に入り、神の言葉を伝えるという職能の人々のことである。
日本で代表的なものとしては、巫女があげられるが、現在なお実質的な影響力を持つ人々として知られるのは、沖縄周辺の「ユタ」や青森県の「イタコ」が有名である。
ところで、私がうつの人々と会う時、シャーマンをイメージすることが少なくない。
彼らの多くは、大部分の人間が気づかない矛盾にも独り気づいてしまい、その見えてしまったものが誰とも共有できないために苦しんでいる。
つまり、人よりも真実が見えてしまいやすいのである。
それが例えば古代社会であれば、彼らはむしろ指導的立場にいたのではないかと、私には考えられる。